先日訪れた武蔵小金井の紀伊国屋で国産グレープフルーツを発見したので購入しました。
グレープフルーツは輸入ものしかないと思っていたので驚きました。国産であれば輸入とはかなり違う味わいなのではと思い購入しました。
産地は静岡県で「丸浜グレープフルーツ」という品名で販売しておりました。大玉でフロリダ産グレープフルーツの32玉サイズと同じくらいで220円でした。
切って中の果肉を見るとルビーだったことに少し驚き。いや、勝手にホワイトが出てくると想像していた自分がいけないのですが。
日本では長らくホワイトが親しまれていましたが、世界のスタンダードはルビーだそうです。ホワイトのグレープフルーツを食べるのは日本人くらいで、フロリダにあるグレープフルーツ畑では日本向けにわざわざホワイトのグレープフルーツを生産してくれているそうです。
輸入のグレープフルーツと大きく異なるところはじょうのう(内袋)が極端に薄いところです。輸入のグレープフルーツはじょうのう(内袋)が分厚いのでじょうのう(内袋)ごと食べるのは大変ですが、この丸浜グレープフルーツはじょうのう(内袋)が極端に薄いのでそのまま食べても問題なさそうです。私は食べませんでしたが、薄いが故にじょうのう(内袋)が剝きにくいということが難点かもしれません。
それともう1点、国産ならではなのでしょうが、果汁がとても多いです。じょうのう(内袋)を剥いたり、食べるごとに多くの果汁が溢れ出てきます。
輸入のグレープフルーツは長い時間を掛けて輸送されて、国内に入ってきてもしばらく市場で放置されたのちにスーパーなどへ卸されてきます。その間に果実に含まれている果汁も失われていくので、水分量が減ります。
それに比べると国産であれば、輸送に掛かる時間は少なくて済みますので、より新鮮な状態で消費者の手元に届くのでこれだけの水分量を維持できるのでしょう。
さて味わいはというと、やはりグレープフルーツはグレープフルーツというところでしょうか。国産だからといって果実が甘いということはありませんでした。ただ、グレープフルーツによくある苦みやエグみは少ないです。酸っぱいですが、角が立ったような酸っぱさではなく非常に食べやすく上品な味わいでした。
日本ではグレープフルーツの生産が困難と言われている中でこれほど大玉で立派なグレープフルーツが収穫できるなんて、農家さんの努力には頭が下がります。清算量が少なくまだまだ希少な一品とのことですが、これからも美味しいグレープフルーツを生産し続けて、全国に広めて欲しいですね。